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「GO」と「歌丸」

--実はこれはあたくしが思っていることなんですあたくしが思っていることなんです。スポーツの世界に政治を持ち込んでもいいものなんでしょうか?公使の車を壊して検挙者が一人も出ない…こんな訳の分からない話はないと思ってます。あの国にオリンピックをやる資格があるんでしょうか?あたくしの思いですが、みなさんはどうお思いですか?歌丸です。--

笑点のオープニングで、中国で暴動が起きた週の歌丸の挨拶です!(>ε<)
中国や朝鮮や韓国をテーマにした作品やコメントの時に、必ずこういう言葉を最初にオコトワリとして乗せる姿勢は、日本人の角が立たない事への気配り気質なのか。もちろん、この歌丸さんの言葉は的を得ていて立派だと思います。

話は一度置いといて…今日はオイラが一番好きな映画の話です♪テンション落ちた時、いつもこの映画を見てしまいます。
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「GO」 2001年 監督:行定勲 主演:窪塚洋介 / 柴咲コウ 他
あらすじは、 “クルパー”こと在日韓国人の高校生・杉原(窪塚洋介)は、ノーフューチャーな毎日の中で喧嘩に明け暮れていた。ある日、桜井(柴咲コウ)と出会い、付き合う事になるが、ついに自分が在日であることを彼女に告白すると…。 ってな感じ♪(>ε<)

たしか、この映画の記者会見の時に窪塚が「これはパーソナルな問題」って言ってたと思うけど、こういう問題って個人個人の色んなケースがあると思うし、本当にひと括りで語れないと思います。

で、オイラはその人のバックグランドからにじみ出てくる"その人間にしか言えない言葉"が好きでジーンと来るんです。田舎者だから出てきた言葉、障害者の目線でしか思いつかない言葉、同性愛者だけが語れる言葉、失恋した経験から発した言葉…って深いと思うんですよ!!悩みを含んでるし、みんな一生懸命生きてるから。 
差別に繋がる相手の立場を蔑(さげす)んで笑うっていう考え方と、かなり紙一重なので説明がとても難しいです…すいません。

この映画は在日問題を背景に、そんな言葉(セリフ)がとても多く語られていると思う。それと純粋にポジティブになれる言葉が♪(>ε<)

「広い世界を見るのだ!」
「国境線なんて、俺が消してやるよ」
「僕らは国なんか持ったことありません」
「俺がそんな朝鮮人の魂持ってたら20円で売ってやるよ。おめぇ買うか?」
「お宝ガールズ買ってこい」
「めちゃめちゃ外国人 みたいな名前で、こんな風に君を失うのが怖くて言えなかった。」
「ハワイかぁ……」
「円の外には手強い奴がいる…ぶちやぶれそんなもん」
「ただ、暴れてぇーだけだろ!だせー言い訳してんじゃねー!」
「在日でもエイリアンでもねーんだよ!オレはオレなんだよ!」
「お前等、俺が恐いんだろ!名前付けなきゃ不安でしょーがねーんだろ!じゃあ俺はライオンだ! ライオンは自分のことライオンだなんて思ってねーからな!お前等が勝手に付けた名前じゃねーか!」
「オレはオレであることすら捨ててやる。クエッションだよ!はてなマーク!物体X!」

中でも一番、すげーって思ったのは、母親役の大竹しのぶのこの一言!!
親のすねかじってる間はね、韓国も朝鮮も日本もないの。 ガキなんだよガキ!

まだ見てない人は是非♪オイラはもう将来、自分の生まれて来た子が女の子だった場合は、すでに「椿(つばき)」って名前まで付ける計画まで立ててます♪笑

話を最初に戻すけど…、日本人はデリケートな問題に対して配慮が必ずある…。ここまで近隣諸国条項?ってな程に!!だから、1つだけGOで好きになれない言葉が冒頭部分のシーン、

--これは僕の恋愛に関する物語だ--

この作品の姿勢として、在日問題についてもっと深く向き合って、ぶちやぶって欲しかったな ~(-_-;)…素敵なセリフが多い映画だけに、そこだけが残念でした…。でも100点♪(>ε<)

by tamateboxgold | 2007-05-06 10:38 | 東京生活 (2005.5〜)

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