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「手料理とはそいつの人生そのものである」と「Hiro's Kitchen - まとめ」

どうも。三度の飯よりもさらに食べる事が大好きなフーディー玉手ことTAMATEBOXです。 *foodie=グルメな人、食べ物に関心の強い人。


普段、オイラはインスタグラムという携帯アプリを使って手料理をfacebook上にアップしてます。これは携帯で撮った写真に画像加工を加えて、facebookなどのソーシャルネットネークに投稿するアプリです。今まではPhotoshopなどの高価なソフトを使って編集する様なフィルター加工がボタン1つで簡単に出来て、誰でもアーティステックな写真が作れる事から大人気です。ポラロイド写真の歴史などに敬意を表し、画像は全て正方形である点もユニークなポイント。

料理がウマくなるコツはズバリ、意識して沢山作ってみる事です。普段はレトルト食品位しかまともに作れないという人でも簡単な料理の本と普通の料理の本を一冊ずつ終わらせる頃には、大抵の料理はレシピを見て、作れる様になると思います。あとは飾り付けの妙などの問題です。

オイラは昔クラシック・ピアノを習っていたのですが料理がウマくなる過程はピアノのレッスン過程に似ていると思います。それは「ソナチネを終了したら後はショパンなどの好きな楽曲を好き勝手に弾いてオッケー!」であるという事。音大に進学してプロの音楽家になるコース(料理学校に進んでプロの料理人になるコース)の世界は分かりかねますが、趣味でピアノを弾くレベル(毎日自炊でちゃんとした手料理を作る)は以下の様なステップが一般的な道のりです。

まずピアノは初歩の教則本・バイエルからスタートします。これは左手と右手を別々に弾くなどの基礎を練習する本です。これはお湯を沸かしてパスタを茹でる、なんとかの素に頼らずに自分で調味料を合わせる段階に似ています。バイエルが終わると1-2分で弾き切れる小曲集(ブルグミュラー 25の練習曲など)に進みます。これは、「お手軽!簡単5分で作れる○○料理!」的な小さめのお料理ハンドブックを買ってきて、お手軽な一品料理をいくつか作れる段階です。

その後はソナチネと呼ばれる古典派のしっかりした曲集を習います。ソナチネ集(ソナチネとはソナタの小さいバージョン)の癖に最後の方にちゃっかりモーツァルトのソナタなども入ってるニクい楽曲集ですが、この段階まで来たら「本格!なんとか料理!」的な本を参考に、難しい煮込み料理など十数品を作ってみましょう。

このソナチネ集が終わる事には趣味レベルで弾くには十分、免許皆伝です。後は発表会に向けて自分で選んだショパンなどの曲をじっくり練習して披露する段階に入ります。料理で言うと何でも好きな料理を調べて、発表会ならぬホームパーティーを無事にこなせるレベルに達してると思います。

では盛り付けを上手に魅せるコツは?オイラは料理の本を買って参考にする事にしています!最近は料理投稿サイトのクックパットなどで検索し、簡単にレシピをゲット出来る世の中です。しかしこれらのレシピサイトの多くはお世辞にも料理の腕は確かでも、写真の腕は、、、なケースが多いです。一方、料理本はプロのフードコーディネーターの料理を飾り付け、プロのカメラマンが撮影した上で出版しているのです。参考にしないのは勿体無いクオリティーです。要するに、素敵なコンセプトの料理を沢山見る事が大事です。同じ理由でたまにはこじゃれたレストランに行って、盛り付けを参考にして真似てみる事も大切かなと。

そして一番大事なのは、その料理を自分で作りたいと思う情熱です。自分の得意料理はどれも特別な思い入れが強い一品ばかりです。よく「料理は愛情」と言いますが、食べさせたい相手の為にランダムに料理を作るのは、正直あまり得意ではありません。オイラは「これはウチの家族がこんな特別な日に作ってた格別の一品なんだ!だからこの"俺側の一方的でノスタルジーというバイアスがかかった熱い料理"を貴方にも是非味わって貰いたい!間違い無いから!」というスタンスで料理を振る舞う事が多いです!笑。

さてさて、前置きが長くなりましたが、それではオイラのインスタグラムで加工した手料理達を"俺側の一方的なノスタルジーというバイアスがかかった熱いコメント"付きでお楽しみ下さい!

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オイラは生粋のおばあちゃんっ子。子供の頃から、夕飯前になるといつも台所のばあちゃんに「ばあちゃん!なんか食うのねー?腹減ったわー」と叫んで、お鍋の中をちょいと拝借。「今夜はただのお煮付けで、あんたの好きなお肉じゃなくてごめんねー」とばあちゃん。「これ、イカだけど普通に超ウメー!」とオイラ。そんなばあちゃんの味付けを真似て作ったイカと大根の煮付け+シラスご飯。

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ウチの親父は何でも箸で丁寧に食べる人で、サンマなんか漫画で骨だけになった魚みたいにキレイに食べ切る。小さい頃から無意識にそれを見ていたお陰か、オイラはどんな食べ物も絶対に残さずキレイに食べる癖が付きました。このサンマ定食を作る度に、今日こそは親父の領域に達してやる!って気持ちで箸を突いてます。

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ウチの地元(宮城県角田市)には似合わないシャレオツな丸太作りの洋食屋エバンス89。地元はボーリングシューズを履いたままのヤンキーがたまってそうな安い喫茶店が主流ですが、おませなオイラは18才から背伸びしてこのお店に通ってました。ここの生クリームパスタが美味しくてですねー。ある日、同じ様に背伸び組の友達がマスターに「いやー、マスター。僕も最近、料理始めたんだけどやっぱり料理は"愛情"ですよね!」って言ったら、冷静に「いや、下ごしらえだよ。」って返されてた!笑。

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そんな素敵なエバンス89に少しでも近づける為に、日々研究を重ねている生クリーム系のフェットチーネをカナダのスモークサーモンと共に。

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東京で一緒にHip Hopのイベントをやってた友達にある日突然、「俺さー、急遽バーの店長になったからお前ら飲みに来いよ!」って言われて、向かった青山にあるショットバー。カウンターにはイベリコ豚の燻製が丸々一匹置いてあり、背中の生ハムな部分をそいつがナイフで削いで沢山、食わせてくれた。生ハムを使った料理を作る度に、東京で背伸びしていたあの頃を思い出すバジルと生ハムの冷製パスタ。

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子供心に外食でウナギを食べるなんて恐れ多い事なんじゃないかな?と思って注文しようと思った事すら無かった。初めてお店でウナギを食べたのは26才の時。2ちゃんねるの元管理人・ひろ○き氏も足繁く通っていると噂のお店に先輩が連れて行ってくれた。あの感動を忘れまいと、今でも中華系のスーパーで一匹$11の養殖ウナギを買って、余計なタレを流水で一旦洗い流し、しっかりと酒蒸しにしてからこのウナたま丼を作っております。

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初の海外にして初のホームステイはフィジーでした。オイラのホストファミリーの庭にはアボガドとバナナの木が生えていて、毎朝庭先で取れたアボガドをこの様にバターを塗ったパンに載せて、塩こしょうでシンプルに頂いていました。これが美味しすぎて、今でも作りたくなるこのフィジースタイルのブレイクファースト♪

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フィジー時代に出会った日本に留学経験があるオモシロ中国人ジャンがいつも「なんで日本人はあんなに庶民的な麻婆豆腐が大好きなんだ?中国料理にはもっと北京ダックとか豪華で美味しい料理が沢山あるだろう!」と常々言っていました。そんなジャンの忠告を無視する様に、オイラは週一ペースでこの麻婆豆腐を作ります。

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生まれて初めてのバックパッカーの旅は、ニュージーランドで全日程をファンキーな2人のオランダ人と過ごすという衝撃的な体験でした。あの時、同じ部屋の皆でお金を出し合って作ったこのオランダスタイルのミートボールとマッシュポテト(スタムポット)は生涯忘れられない一品になりました。

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カナダでの学生時代の一年間、フレンチベースのシーフードレストランで学費を稼ぐ為に皿洗いをしておりました。平日でも常時200-300席は埋まるレストランで、閉店までノンストップ!終わる頃にはお腹ペコペコ。そんな状況の中、横目でシェフ達の盛り付けを盗んで作れる様になったこの玄米ライスとサーモンのムニエルは二つの意味でオイラの"ハングリーな時代"を象徴する一品です。

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オイラは海外ドラマを見るのが大好きなのですが、そこでよく思う事があります。「こいつら、結構頻繁にパイ作ってるな?」と「ラザニアは沢山作って冷凍しておくのがセオリー」であるという事。アメリカンなドラマに出てくる雰囲気を味わいたくて、今日も自家製のボロネーゼソースとベシャメルソースで大量のラザニアを冷凍保存するオイラなのでした。

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カナダの隠れた国民食と言えばこのマッシュポテトにチーズを練り込んだピエロギ。冷凍食品コーナーには沢山のピエロギが売られています。自分の運命を代えた冷凍食品をいつの頃からか自分で一から作る様になりました。

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オイラは郷土料理というか...その土地の料理の正しい(ローカルの人が好んで食べる)食べ方を聞くのが好きなんです。ロシア人に普段どうやってウォッカ飲んでるの?とかね。ゴーヤチャンプルを作ろうと材料を買いに言った時に偶然、沖縄出身の友達に会って、「肉どうしたらイイ?」って訪ねたら「スパムだよー、スパム!」って教えてくれました。インターネットで何でも調べられる世の中だけど、やっぱりこういう風にface to faceで情報収集するのは楽しいなーなんて思いながらよく作るこのゴーヤチャンプル。

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ネバネバ系が好きなのに理由なんて要らない!俺はどこの国で暮らそうと、必ず中華系と日系スーパーを回り尽くし、この位のクオリティーのネバネバ丼を作ってやる!と心に誓っている。

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郷に入っては郷に従えじゃーないけど、その国、その土地に暮らすんなら、出来る限り、ローカルな体験をしたいと常々心がけてます。カナダに来て4回目のサンクスギビングディー(感謝際)を迎えました。最初の2年はお呼ばれ。そして後半の2年間は自分がホストに転じ、カナディアンの友達を逆に呼んでターキーを振る舞う様にしています。今年のクリスマスは同じ要領で、ローストチキンを焼く予定。北米はどんなアパートにも必ずオーブンが付いてるオーブン文化です。この国に居る間に日本ではなかなかチャレンジしないオーブン料理を存分に楽しもうと思っております。

以上でHiro's Kitchenのまとめ第一弾を終わります。自分で言うのもですが、なんだか料理の写真に小粋な思い出コメントを添えるって感じで、ちょっとキレイにまとまり過ぎちゃった感がありますね。こういう雰囲気のまま終わるのは苦手なので最後はこんな一言でお開きにしたいと思います。

手料理とは、、、究極の自己顕示欲である!!( ̄▽ ̄) ...Ha-ha!

by tamateboxgold | 2012-11-06 16:13 | カナダ生活 (2009.3〜)

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